ヴィレッジ

2005年10月10日 映画
を見ました。
面白かった。
やっぱり私はこの監督の世界観は好きですね。
ヴィレッジもやはり彼らしい映画で、あそこで終わるところが納得で、なるほど、やっぱり良いと思いました。
悲しかった。
彼の作品はホラーでもサスペンスでもなくて、実はリアルな世界(精神的なものも含め)を描いているところが好き。
それでいて、現実にあり得る目に見えないものは肯定しているという部分が絶妙。
ヴィレッジは、美しくて、悲しくて、現実的で怖かった。
主演の女の子がすごく良かったのだけど、誰だろう?
透明感があって、昔のUmaのような聡明な美しさがありました。
ホアキンさんとの愛のやりとりに、泣きました。
ポーチのところや、手を繋ぎ合うところ。
愛は言葉ではないし、盲目の彼女を通して、心で見る愛(大きな意味での)というのが凄く伝わってきて、心に響きました。

しかしながら暴力的で犯罪に溢れた近代社会が悪いと言っているわけでもなくて、保守的な村民達(年寄り達)の世界も怖かった。世の中にはこんな風にして作られた世界が沢山あるのだろうなあと思う。国にしても、政治にしても、学校にしても。
でもって、意図的に作られた迷信が、意図的でない物によってよりリアルに信じ込まされる結果になるというのも、皮肉というか何というか。あり得る話。

まだまだいろいろといろんなメッセージがあると思うけど、
これは静かなテンションのまま進んで終わる、とても面白い映画でした。映像も綺麗。
やっぱいい、シャマランさん。
これからも楽しみにしとります。
(新聞読んでた人は彼?)

※怖くてハラハラしたい人が見るような映画ではないので要注意。

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